戦争映画の金字塔
近年の戦争映画が、局限までリアリティーを追及する嚆矢となった作品である。この作品は「史上最大の作戦」として知られているノルマンディー上陸作戦から始まり、8人のアメリカ兵達が、ある兵士を故郷へ送り返すため、命をかけるというストーリーである。その映像は、まさに壮絶かつ繊細であり、戦争というものが持っている「重厚さ」を見事に醸し出している。もはや本作は、戦争映画の金字塔と言っても過言ではないだろう。
ただし日本語吹替がなかったのは、完全に想定外であった。特典ディスクも十分に満足いくものだっただけに、その点だけが惜しまれる。しかし、これは作品の評価に関わるものではなく、あくまで商品に対する感想であることを付言しておきたい。
特典ディスク!
ほぼ半額という値段につられて購入しました。 本編「SAVING PRIVATE RYAN]は戦争映画の不朽の名作です。いまさら評価などしません。文句なしの5つ星です。 特典ディスクの「PRICE FOR PEACE」(上陸作戦)、「SHOOTING WAR」(従軍カメラマン)を期待をこめて観ました。どちらもいいですが、「PRICE?」が素晴らしかったです。多数の元日本兵、日系アメリカ兵、アメリカ兵達のインタビューがみれます。あのエノラ・ゲイのティベッツ氏も。 あと軍用犬の話もひじょうに興味深かったです。 オビの宮嶋氏の言葉にもあるのですが、「自分がいかにラッキーな時代に、ラッキーな国家に生まれたか・・」ということを痛感したBOXでした。
衝撃的な作品
この映画を初めて観たのは中学3年生。
もうあれから10年近く経ちますが、あのスクリーンで観たときは圧倒的な迫力感とリアリズムで圧倒されました。
最初のオマハビーチの上陸はそれこそ目が釘付け。
中盤での衛生兵の死は胸が切なくなり、ラストでまた凄まじい市街戦が始まる。
観終わったときは、あまりの衝撃さに言葉が出ませんでした。
父方も母方の祖父も戦争に行きましたが、各々戦った戦場は違えど、こんな凄まじい戦争を生き抜いてきたのかと感じました。
この作品を観たときには両祖父とも亡くなっていましたが、健在だったら、もっと戦争の体験を訊きたかった。
この映画を観てそう感じました。
いろいろ書きましたが、とにかく戦争映画では最高峰です。
未見の方は一度は観るべし!です。
すべての戦死者に哀悼を
私はサバイバルゲーマーだ。 チーム分けして電動ガンで戦うスポーツだ。 スポーツだから楽しいが、実際の戦場には行きたくない。それを実感させてくれる映画だ。 ノルマンディー上陸の悲惨さ、上層部の無能さによる戦死者のそれは吐き気がする。上陸する前に死んでは作戦も何もない。 一人の、しかも二等兵を八人で救うという馬鹿馬鹿しさ。アメリカ人らしさが含まれている。正義のためならいかなる犠牲もいとわないという、いかにもといった民族性が出ている。 アメリカ合衆国が出来る直前から今までどれくらいの血が流れたろう。 インディアン、WW2、ベトナム、イラク。 かの国はこれらの犠牲者に対し、何の保障もしていない。それはわが国日本にもだ。 『そろそろ何の意味も持たない戦争などやめたらどうか』 と監督は言いたいのではないだろうか。 他国に膨大な被害をもたらし自らは正当化する、この国の体質が直らない限り、世界の戦争は収まらないだろう。 私は祖父に会ったことがない。父が七歳の時に戦死した。 もういい加減戦争はやめて宇宙開発でもして移民できるようにした方が人類の発展になるのに、そう思わされることで大変意味のある作品である。
はじめの30分・・・
この映画を見て、前半の上陸シーンの迫力に圧倒されました。その他の戦闘シーンも他のレビューでも書かれていましたように、この映画以降の戦争映画の戦闘シーンに多大な影響を与えていると思います。ただ、肝心な本筋は非常に好みの分かれるところです。個人的にはハリウッド的というかアメリカ的というか、一人の兵士の為に、政府が、部隊が、みんなが頑張る。また所々にアメリカを賞賛するような描写や表現。なんだか妙にドラマチックに盛り上げようとしている意図があるような気がして興ざめする点が多々ありました。個人的に、戦争映画は無理に盛り上げなくても、戦争という題材自体に充分ドラマがあると思うので、ブラックホークダウンの方がいい映画と思いました。
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
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