道路の経済学 (講談社現代新書)
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商品カテゴリ: | アート,建築,デザイン
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セールスランク: | 139727 位
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参考価格: | ¥ 735 (消費税込)
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道路行政のナンセンスを徹底理解
これまでの道路行政のナンセンスを訴える本である。道路を新たに造る場合には、当然、その道路の設置に対する需要予測を行うが、その需要予測が道路設置という答えを得るためのお手盛りの試算であること、道路工事を入札するためにはまず低価格で入札し、その後、資材の高騰といった理由により予算を膨らませるのが常道であること?など、この世界における常識(世間の非常識)をまず指摘している。さらに、道路設置の際には、もっと多面的な評価が必要なはずなのに、道路を通すことによる周辺地域に対する経済波及効果(プラスの効果)も、誘発交通などによる環境面の悪影響(マイナスの効果)も満足に評価できていない現状を批判し、対案を提示している。新書なので、道路行政にまつわる課題をとりあえず簡単に列挙し、詳細は他の専門書に委ねるというスタイルであるが、誰でも気軽に道路問題の根深さと問題の所在を理解できる構成になっているという意味で、幅広い層に読んでもらいたい良書である。
猪瀬さんに任せっきりはよくない!
この本が扱う公共事業についての問題は本当に根深いですね。 私自身も以前は土木工学科に所属しており(現在は経済学部)この手の本はたくさん読んできたつもりです。 その中でも、データや事例も新しく、論点もまとまってよい本だと思います。 この問題は解決する事ができるのか? 多くの人は「そんな大きな問題むりジャン」というでしょう。驚くべきことに私の大学の教授にもこういう意見を言う経済学者がいます。 このように諦めてしまう人が多くなってしまうと役人や政治家の思うつぼのような気がします。 このまま書くと800字は軽く超えるのでこの辺で。
アクアライン1000円を実現した本
とかく高い通行料の代名詞のようになっていたアクアラインがこの夏、ETC利用者の平日夜間に限り、通行料金を1000円に値下げした。著者の松下氏の提言に基づく実験だ。渋滞、環境など社会的損失を考えれば、料金収入が減っても経済効果は大きくなることを本書の中で説明している。さらに、道路公団民営化も道路公団の民営化であって、道路事業の民営化ではない。だから、旧公団による高速道路事業の独占は変わらず、馬鹿高い通行料金は温存される、と松下氏は指摘し、競争を促すためには、民間企業が高速道路を作れるようにすることが必要と説く。 このように、日本の道路事業の問題点は何なのかを、きちんと説明しているところに好感が持ちました。
講談社
高速道路何が問題か (岩波ブックレット (No.620)) 道路問題を解く―ガソリン税、道路財源、高速道路の答え 脱・道路の時代 国土と高速道路の未来―豊富なデータから読み解く道路網整備のこれから 偽りの民営化―道路公団改革
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