第三帝国の神殿にて〈下〉―ナチス軍需相の証言 (中公文庫BIBLIO20世紀)
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ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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悪の組織の大幹部になったらどうするか
ほどほどに仕事が出来る人間が集まっていたが故に話がややこしくなったなあ、と
おおかたのことは素人にしてはよく知っているヒトラー
モルヒネ中毒だったけど自分の権威に関わることではちゃんと判断ができたゲーリング
シュペーアのやることにはあまりじゃまをしなかったゲッベルス
対して地方ではナチスがなけりゃ取り立てられなかったであろうDQN幹部ばっか
総力戦といいながら色々足の引っ張り合いが続いていた
そういう中で話を聞いてもらえる内容からぼちぼち実現をさせていった
場合によっては幹部同士の相反を利用して気に入らない幹部を追い落としもした
良心的っていうけど割と腹黒い面もあるんだよな
ほんでシュペーアが目指していたのはどういう世界だったのであろうか
ドイツの勝利?ナチスの勝利?ヒトラーの勝利?
良心的とはいえナチスの大幹部でもあり
その中で割とましな選択をしてきただけなのであろう
今更ナチスに反発したとしてもクビになって収容所送りなだけである
自分の属している組織の狂気と暴走に直面したときどうすればいいんだろうか
とっとと降りて逃げるか、振り落とされて轢死するか、なんとか制御しようとするか・・・・
反発して収容所送りになる位なら出世して少しはマシにしようと考えるかな
ヒトラーの身辺がリアルにわかります
上下読み終わりました。
感想。
シュペーアは第三帝国の中心的活動にかかわった人物なので、絞首刑になる罪があったかもしれません。いくら知的でナチっぽくなかったとは言え、その活動はナチスやヒトラーのためでした。
しかし、この本を出したことでヒトラーとその仲間たちの様子がよくわかりました。特に閣僚同士が足の引っ張り合いやら陰謀やらをしている様子が興味深かったです。彼が絞首刑にならず、この本を出版できたことは、世界にとって良かったと思います。
ヒトラーが独裁的でなく、優秀な軍人や技術者に権限委譲できていたら、第三帝国はいまごろ栄えていたかもしれません。そうでなくてよかったというべきか。
第三帝国について知りたい人にはおすすめです。
ドイツの一良識人であるナチス高官
建築を介してヒトラーと接点を持ち、ナチスの軍需大臣となっていったシュペーアが語る内情は貴重なものだと思います。上巻はスターリングラードのドイツ第六軍包囲まで、下巻はそれ以降、ニュルンベルグ裁判の様子までが書かれています。
連合国側からナチス高官の中で唯一話しができる人物と言わしめたシュペーアは時代に流されつつもドイツの一良識人だったのかもしれません。ヒトラーという触媒によってナチス様式という建築を組み上げたこと、そして教授、身内からとち狂ったと言われたことは時代の趨勢や雰囲気を感じさせます。次第に戦争、ナチス内部での葛藤、アメリカ参戦の影響をどう受け止めていたか、ヒトラーから心情的に離れられずにいつつも徐々に離れていくさま、全てを興味深く読み進めていけます。シュペーアが語っていることを読み返し、現代の様々な組織に当てはめて考えるのも一興です。
ヒトラーは死んでいない
アルベルト・シュペーアの言わずと知れた回顧録の文庫版。非常に貴重な資料となっており、等身大のヒトラー、ナチス幹部を垣間見る事が出来る。
現在、インターネットを中心に蔓延しつつあるナチス正当化論。これは、今でもアドルフ・ヒトラーが生存し続けているという何よりの証拠であるともいえるのではないか。我々は変わらない世界、つまらない毎日、それらを一瞬にして脱却させ、凡人でしかない我々を未知の世界へと誘ってくれるヒトラーという非現実的超越存在を受け入れている。アルベルト・シュペーアもまた、今の我々と同じように、ヒトラーに日常の破壊を望んだのだ。そして今、我々はシュペーアと同じ道を辿っているのかも知れない。
中央公論新社
精神疾患は脳の病気か?―向精神薬の科学と虚構 ナチ・ドイツと言語―ヒトラー演説から民衆の悪夢まで (岩波新書 新赤版 (792)) ヒトラー 最期の12日間 ヴァンダル興亡史―地中海制覇の夢 (中公文庫BIBLIO) ニュルンベルク・インタビュー 上
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